12/18 第4回 ONE for Nature
開催日程:
12/18(日) 京エコロジーセンター
18:00~19:00 プレゼンテーション
19:00~20:30 座談会
プレゼン内容:
「食事」は私たちの生活から切り離せないものであるに関わらず、
ほとんどの消費者が作物、食品がどのような過程で作られ、
どのようなものが含まれているのかを知らないでいる。
参加者に前日の夕食のメニューを聞き、
その材料が実際にどうやって作られているのかを聞く。
実際にレトルトカレーを例に、原材料を読み上げると、
そのほとんどがどのようなものか分からない。
食べ物が無ければ私たちは生きていけないのに、
何が含まれているか知らない物を食べていて良いのだろうか?
農薬の付いたブロッコリーと付いていないブロッコリーを写真で比較。
見た目には色の鮮度、粒の大きさの違いがある。
また、水道水をかけると、農薬の付いていないものは水を透過するが、
付いているものは水を全てはじく。
これは農薬が雨などで流れ落とされないため、
簡単には落ちないように表面に付着させているからである。
このような農薬は「近代農薬」と呼ばれる。
近代農薬の歴史を解説。
19世紀より様々な化学薬品(青酸・鉄鋼・水銀 等)が農薬として使われ始めるようになり、
1960年頃から農薬が環境や生命に危険であることが人々に認識される事件が多発。
そして一部で生命や地球に悪影響のない農薬が求められているのが現在。
農薬の一種である除草剤、殺菌殺虫剤は“生物”としての
細胞・細菌の生命活動を阻害することによって作用する。
これら農薬や化学肥料が生命に害を与えるのはそれらを作っている会社が
戦時中は命を殺すための武器や毒薬を製作していたことに繋がる。
命を奪う技術の対象が人から草や虫へ向けられるようになった。
レイチェル・ルイズ・カーソン女史の「サイレントスプリング」より文章を引用
化学薬品を使用し続けることで、知らず知らずのうちに人間自らが生命に、
地球全体に取り返しのつかない未来を引き寄せているとの警告に人々の農薬への不信感は高まる。
また、その本の一説の情景のような場所が現在、実際に世界に存在する。
デッドゾーンという生命が全くない死の海、そうなってしまった原因は化学薬品にある。
農薬は害虫を減らすために開発されたが、結局害虫被害は、農薬を投入する前よりもひどくなっている。
このような農薬が生まれた大きな要因として人々の農業への意識が
「生活」から「ビジネス」に変わったことが挙げられる。
生きるために必要不可欠な「食物」をビジネスとしての「商品」として捉えてしまっている現在の国民。
この思想を変えるためには、何より先に私たち個人々々が、食について深く知り、
また伝えていくべきではないだろうか。
座談会の内容:
・自己紹介ゲーム
・次回、フェアトレードについて
・バレンタインには 高級なブランドチョコレートor手作りの心のこもったチョコレート どっちが嬉しい?
・人を愛するとは何か
参加者の感想:
ONE for NatureでWCOが自分が思っていたよりも
すごく意識の高い団体なのだと改めて感じた。テレビ出演おめでとうございます!
農薬について元々興味があり、人数が少ないにも関わらず真剣ですごく勉強になった。
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